photo by S.Nozaki
心が季節を感じる時です
~こわばった心がほぐれてくるね~
朝、散歩をしているきれいに整った白髪のお爺さんに出会い、「いやぁ~、気持ち良い季節になりましたね~」と話しかけると、「ほんとだね~」と笑顔で返してくれた。本当に気持ちが良い春の日の朝の始まりだった。桜は未だ蕾が固いが、あと一週間もすれば素晴らしいピンクの花びらを八ヶ岳ブルーを背景に映し出してくれるだろう。その時は酒盛り!
年末からちょっと崩していた体調が少しずつ整いだし、散歩も少し長めの距離を歩くようになった。そんな中で春の兆しを感じたことが多い一日だった。生きていることに感謝する一日だった。
明るい菜の花が咲き始め、一方、小川のほとりには水仙の淡い黄色の花がところどころ遠慮がちに咲き始めている。冬の間、取水を止めていた水路にはほとばしるような伏流水が流れ始めた。これから農作業が本格化するサインだ。そして、休耕田ではトラクターが掘り起こしを始めている。寒肥(ウンコ)を効かせた土に新鮮な空気をすき込むわけだ。あと一か月ほどすると田植えだろう。
<岩魚が生息する近所の西川>
・淡い色のきれいな水仙が咲き始めている
<勢いよく流れ始めた農業用水>
・つい最近まではガチガチに凍っていた
<始まった農作業>
・これから本格化しますよ~
そんな光景を八ヶ岳が見守っている。素晴らしい自然の光景だ。真冬はきりっとしまった八ヶ岳が臨めるが、この季節はやや空はくすぶっている。春の霞だろう。こうした中で人々の営みが本格化する。そんな胎動を感じる日だった。ちなみに自分は高根町の役場(水道施設の可能性)と図書館(高根町の歴史調査)で用事を済ませてきた。皆さん、とても丁寧で親切だ。
すこしくすんだ八ヶ岳ブルー>
・いつも我らを見守ってくれている
この季節、皆大好きだと思う。が、出会いと別れの時でもあり、成功と挫折の分かれ道の時でもあるので思いは複雑だろう。素晴らしい始まりの季節、春。全ての人に明るい素晴らしい人生のスタートであるわけでもない。自分は大学受験に二度失敗し、いつも入り浸っていた本屋さんにバイトで使ってくれとお願いし断られ、次の身の置き場を探すため、お茶の水界隈の予備校を巡った経験が今でも尾を引き、この時季、その時の夢を必ず見る。受験に失敗した後は、神宮球場で清涼飲料水の売り子をしていたが、ある日、早慶戦の早稲田の応援席で高校時代の同級生にあったことが人生を変えた。皆、いろんな背景を抱えながら生きていく。自分の近くでも悩み多き若者がいる。頑張って欲しい。スィートキャンディーより甘いお花畑から脱してほしいと思う。
会社員にとっては異動の季節であり、いろいろ思うことが多い季節だ。でも、そんな変化の中で強い自分を作り上げていく季節でもある。時には逃げても良い、だけど頑張って欲しい。
春、卒業の季節の歌は意外と寂しげなトーンのものが多い。何故か分かる気がする歳になった。
さてと、明日仕事は休みだし温泉にでも行くかな。
<卒業の季節だね>
・みんな、頑張れ!
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