いつも有難い同期仲間

プチニュース

photo by S.Nozaki

~現役活躍中の彼らも次の人生を考えている様です~

サクランボの収穫を待つ「忙中閑あり」の  とある日、前会社の同期(1982年入社)が二人、八ヶ岳南麓を訪ねてきてくれた。私は定年退職の身だが、二人ともまだまだ現役で、とある全国規模の部品会社の富山と福井の支社長の要職にある。自分が現役時代は随分と世話になり支えてくれた戦友である。僕に親切にしてくれた仲間は皆出世しているんだよな~。僕を虐めた人はいつの間にかどこかへ行ってしまっているのだが、何故だろう?不思議だな~。

今回訪ねてくれた二人はそろそろ退任の時期を迎えており、一人は我が故郷多治見に家があるのでそちらに帰る様だが、もう一人は山を愛し八ヶ岳周辺で住処を探してみたいとの考えを持っていた。お互い三人、定年退職後も、多治見と八ヶ岳を基点に付き合いが続きそうで何とも頼もしく嬉しい。彼らの参考になればと思い、南麓を案内がてら此処での生活を包み隠さずお話した。自分のこれまでの経験から、此処での生活を充実させるのに良かった点は次の三つだ。

1. 適度な仕事を見つけたこと
・果樹園の仕事は結構大きな比重を占める。が、それに拘束されるわけでもなく自分のペースで働くことが出来て、かつ、月5~10万円のお小遣い(私の場合は酒代)になる。職場での新しい人間関係も出来るし、いろんな情報も入ってくるので生活の工夫もしやすくなる。身体を動かすので健康にも良い。
・ただ、昨年は常時興奮気味だったのでやり過ぎた。66歳の老体には無理があったのか、一気に勤続疲労が露見し医者通いが続いたので、今はペースを落としている。適度な仕事量へと自分で調整できるのも良い点だ。会社員時代では考えられなかった(今はそうでもないのかな?)。

2. お気に入りの場所に出会ったこと
・お決まりの「清泉寮」や「萌木の村」へ彼らを案内したが、最も見てもらいたかったのは原風景「津金」だ。「おいしい学校」など観光客向けの施設があるものの、まだ生のままの八ヶ岳南麓原風景が残っている。棚田、蛍のいる小川、林檎畑、小さな地元民のお店等。異世界と言っても良い雰囲気がある。そんな中に2年ほど前に古民家を改装した「百番珈琲」なるお店が開店した。落ち着くんだよな~、ヤギさんもいてのどかだし。今回、彼らをご案内したところ大層気に入ってくれた。
・八ヶ岳南麓には素敵な場所が あまた存在するが、そんな中で自分にフィットした何か感じる場所やお店がある。そんな処を見出すのも充実した生活につながると思う。

<お気に入りの百番珈琲>
・こんなところに!と思う場所にあります

photo by S.Nozaki

3. 住みやすさを楽しみながら維持していくこと
・我が家周辺には別荘が点在しているが、意外と野放図にされている。この二年半、ほとんど人影を見ていない別荘もある。そうした別荘は、雑草が生い茂り、キツツキが穴をあけ、スズメバチが大きな巣を作り、幽霊屋敷の様になっているものもある。とある物件が売り出しに出ているが、価格が300万円、解体するにも300万円と聞いたことがある。資産が豊かだからこそ別荘を購入して豊かな暮らしを楽しもうとされたのだろうが、資産がどんどん目減りしている様子を見るに残念でならない。

<一度も人影を見たことがない別荘>
・昔は「白い素敵なお家!」って言われてたんでしょうね

photo by S.Nozaki

・自分が購入した中古別荘は、手入れが行き届いていて引っ越してきて直ぐに住むことが出来た。前オーナーとも直接話をさせてもらったが、とても大切にしていることがじわじわと伝わってきて安心感があった。こう言う価値がまさしく資産価値なんだろうなと感じ入った次第だ。この家を将来手放すか否かは分からないが、資産価値を感じてもらえる手入れは楽しみながらやっていきたいと思う。「手入れは人のためならず」とでも言おうか。必ず自分に返ってくる。

<別荘購入時にお世話になったデュアルライフ黒田さんのYouTube>
・いろいろ参考にして此処での生活を組み立ててます

同期二人の滞在は僅か数時間であったが、これからの人生設計に少しでも参考になればと思うし、またいつでも訪ねてほしいなと思う。また、自分も現在の彼らを見ていて、会社員時代良かったことを振り返ることも出来た。辛かったことも沢山あったが、お互い助け合い乗り越えることが思い出作りにつながったし、その関係は今こうして続いている。本当に有難い同期がいたからこそ、こうした第二の人生を楽しめている自分がいるんだろうな。
また来てね。

そして彼らのいる富山と福井にも行っちゃおうっと。山梨県は人口当たりのマグロ消費量日本一(何故だ?)ですが、海の幸はやはり北陸だよね。

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