さくらんぼの最盛期へ!

生活と民俗や風習

photo by S.Nozaki

~毎日赤い宝石を収穫します~

6月10日、私がパートで働く岩原果樹園のさくらんぼの収穫が始まった。昨年の秋から、剪定・堆肥撒き・枝の誘引・下草刈り・受粉・摘芯・摘果等の多くの流れを経て6月、実が赤くなり始めた。厳冬期の枝の誘引はなかなか厳しい作業だったが、先々のさくらんぼの木々の設計図であることがよく分かり大変勉強になった。どの枝をどの様に伸ばし最終的な枝ぶりを想像するのは楽しいものであった。会社員時代はそうは行かないのよね。この時期は園主が樹木を一本一本確認し、収穫に適した(最も美味しい)木を選定し実を摘む作業に入る。さくらんぼのジャストインタイムみたいなものだ。ピーク時はパートの皆さんが全員参加で多忙を極めるが、今はまだ静かなスタートとなっている。

厳冬期のさくらんぼハウス>
・葉が落ちているこの時期に枝を誘引する

photo by S.Nozaki

パートの中で、66歳の私は若手に分類されていたが、今年は若い社員が入りパートも元気で器用な人が増え心強い。昨年は会社員生活での勤続疲労があちこちに滲み出してきた年だった。ちょっと張り切り過ぎたきらいもあった。歳をとるのはこう言うことなのかなぁ~と少し弱気になっていたが、作業のペースを変えてからは身体も徐々に楽になった。ちなみに、私の歳まで生き延びた人の割合は、男性で90%、女性で95%だそうだ。同じ時期に生まれた世代は1割弱亡くなっている。そんなに死んでしまっているかなぁ~と疑問にも思うが、若くして死んだ会社の同期や幼馴染を指折り数えると、当たらずとも遠からずだ。そして65歳まで生き残った者の平均余命は男性19年、女性24年(強いね~)。残された19年をどんなペースで走って、あるいは歩いていくのか、結構長いからじっくりと考えて行動しないとね。言い換えればいろんなことが未だ出来るんだ。

幸い私がパートで働く岩原果樹園はなかなか良いペースメーカーだ。例えば、
1. 休みの融通が利くので生活に無理がない(もちろん常識的に事前申請はする)
2. 適度に身体を動かすので酒ばっかり飲んでいても体調が良い(ちょっとこじつけかな?)
3. 作業を工夫しなくてはならないので適度に頭も使う(脳味噌の使いどころが会社員時代と違う)
加えて、家から歩いて5分と職住近接だ。そして現在の様にさくらんぼの収穫を迎えると、一年のアクセントがはっきりして体内カレンダーもボケることはない。

<丁寧にひとつひとつ摘む地道な作業>
・これから7月中旬までが忙しさのピークだ

photo by K.Yasuda

そんな収穫の様子をYouTubeにアップしてみた。Keynoteだの何だのをYouTubeで勉強しながら動画編集しているが、なかなか大変だ。PCはへそを曲げると全く思い通りに動いてくれない。でも妻に言わせると少しずつ上手になっていると言うし、身内だからこそ結構的を射たアドバイスもしてくれるのでコツコツと充実させていこうと思う。これも残り人生のペースになっていくだろう。家族に残す自伝でもある。

さて、一族郎党への我が果樹園のさくらんぼを送る手配も済ませたので、しっかりと働くか。あっしにとっては、ひと汗かいた後のビールはさくらんぼより美味いのだ!

<店頭に並ぶ朝獲れのさくらんぼ>
・たぶん私が収穫したものも何粒かあるかな

photo by S.Nozaki

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