photo by S.Nozaki
~飛騨高山「酒蔵のん兵衛まつり」に行ってきました~
八ヶ岳の飲み友達(通称うわばみ)から、「高山で酒蔵巡りのイベントやってるよ」と教えられ、果樹園の仕事が忙しくなる中そわそわしていた。何やら六つの老舗酒蔵が選りすぐりの酒を提供してくれるらしい。各酒蔵二種類お猪口一杯程度ではあるが、ほろ酔いで気持ちの良い高山散歩が出来そうだ。どうせ66歳の男は平均であと18年しか生きられない(女性は23年)のだからと果樹園の仕事をお休みして出かけることにした。おまつりのチケットは当日売りが3,000円、事前購入が2,700円となっていた。全国のコンビニでチケットが買えるらしい。早速近くのローソンに買いに行ってみると「ロッピ」とか言う機械でコンサートや様々なイベントのチケットが購入可能なシステムがあることを店員さんに丁寧に教えてもらった。そんなことが出来るとは知らなかった!先日はスマホで撮った写真を証明書用にプリントできることも知った。やはり家に籠っていては駄目だ!○○一直線になってしまう。
<のん兵衛まつりパンフレット>
・チケットは日本全国コンビニで
小淵沢から松本まで各駅でのんびりと車窓を楽しみ、松本でビールを我慢しながらおろし蕎麦で昼食をとり、濃飛バスで高山へ。前回バスで安房峠越えをした時同様、外人さんが多い。それも白人。肌の色や言葉から察するに北欧系だろう。ほとんどが平湯温泉で下車したが、ここから乗り換えで上高地に向かうのであろう。平湯から高山までは日本人4人のみが乗車していた。このバスは生活感と観光感があって楽しい。
今年1月、妻と訪れた以来の高山は、小奇麗で整然とし、その中に新旧面白そうなお店が立ち並び、そして歴史も感じさせる素晴らしい町だ。その中を清流「宮川」が流れる。一般には小京都と呼ばれているらしいが、自分には箱庭のような小さな城下町の印象が強い。以前訪れた津和野や丹波篠山を想起する。相変わらず白人観光客は多く、今回は季節柄修学旅行生の軍団にも出くわした。皆さんお行儀が良いんですよね~。地元の人達の努力もあるのでしょうが本当にゴミ一つ落ちていない。素晴らしい!高山市!
<清流そして静流 宮川>
・いつまでも残したい風景です
・・・と思うのだが、一つだけ腑に落ちないのは道路行政のいい加減さ。折角レンガ舗装して高山らしい落ち着いた雰囲気を作り上げた矢先から掘り起こしてアスファルト舗装にして凸凹にしている。何故、レンガをはがして作業をして、そして作業後レンガで整えないのでしょうね。面倒くさいのかな?金がかかるのかな?東京駅周辺(特に日本橋口)もそんな道路ばかりだ。何のためにレンガや石塀舗装したんでしょうね。
この掘り起こしアスファルト舗装は高山の一角の雰囲気を崩壊させている。こんな醜悪な美的感覚と高山の古い町並みが私の中でどうしても結びつかない。
<アスファルトの工事舗装に蹂躙された一角>
・高山市土木課の方、どうなってんの?
ぶつぶつ言いながら、高山バスターミナルから徒歩10分の酒蔵へと直行した。各酒蔵とも江戸時代からの歴史ある伝統技術を持ち合わせている。何処も甲乙つけがたい素晴らしいお酒を提供してくれるが、素人には飲み易すぎて冷酒だとどれも同じ様に舌が感じてしまう。それでも、とろりとした味わい、清冽な喉越し、まとわりつく旨味、鼻に上がってくる香り等々の微妙な違いが楽しい。今回は平瀬酒造店の「久寿玉」が特徴あって印象に残った。また、イベントの対象ではなかったが、別料金で飲んだ平田酒造店の発酵酒「昇龍乃舞」は別格に美味かった。ただ残念ながら物が物だけに、此処でしか飲めない、このお店でしか。
<試飲スペース>
・外人のん兵衛さんも沢山来てました
六ヵ所を回っても、各酒蔵お猪口二杯なので物足りない。高山の良いところは昼間から飲める店が至る所で大きな口を開けて待っていてくれることだ。一回りした後、新しく出来た高山ラーメン「晋」で小腹を整え、駅前の某酒場に流れ込んだ。幸せな「小さな旅」であった。
今回の様子もYouTubeにアップしてみた。毎回、編集作業で何かしらの失敗をするがその分技量も備わってきた手ごたえがあって結構面白い。ずーっと続けていれば野﨑家の記録映画にもなるな~。葬式の時に流してもらおうかな(笑)。
コメント