photo by S.Akutsu
一歳となる大甥。やっぱ血が繋がっているのを感じます
~姉と姪っ子一家が夏の南麓で思い出作り~
梅雨明け10日、最も天候が安定する時期に姪っ子一家が再び八ヶ岳南麓を訪ねてくれた。今回は我が実姉も一緒だ。姪っ子一家とは二月の厳冬期に子供たちがそりを楽しみ、皆で薪ストーブを囲んでおでんパーティーを開いた。これからも何回も此処に集う機会があるだろう。姉はこの時期に一歩踏み出さないと何処も行けなくなるよと暗に唆し、一緒に来ることになった。二人して両親の老後を見てきたが、決して幸せではなかったと思う。身体が弱り始めた時には長男は海外駐在の身にあったし、駐在から戻ってきた時、父は既に鬼籍に入っており、母は認知症を患っていた。彼らの老後は病気との闘いの毎日だった。姉も大変だったと思う。両親にはもちろん感謝してるが、自分は子供には頼らず、かといって守りの老後を過ごすつもりはないと決めていたし、おそらく姉も一緒だと思う。今からでも思い出作りは遅くないし、肉親の思い出作りを大いに後押ししたいとも思う。モノより心豊かになる思い出だ。
<まきば公園から臨む富士山>
・こんな光景が心に残っている子供になってくれるといいな
<今回も姪っ子一家訪問のYouTubeを作りました。よろしかったら覗いてみてください>
今回のメインイベントは、子供たちの「乗馬体験」。小淵沢の「八ヶ岳ロングライディング」さんにお世話になった。この周辺は涼しい気候のため(今は避暑にもならないくらい暑いが)、馬の飼育が盛んであり、競走馬引退後の施設もある。乗馬を経験させるにはちょっと早いかな?とも思ったが、それは杞憂であった。7歳の大甥、4歳の大姪は器用に手綱を操っていた。母親はお猿さん並みの運動神経の持ち主だけあって、子供もなかなかである。もちろん付き添いのインストラクターの手慣れたサポートがあってこそではあるが、本人たちは自分の数倍の大きさのお馬さんが思ったように動いてくれることに驚き、嬉々としていた。他にも、明野のひまわり、清里テラスのリフト等を巡り、普段都会にはない非日常を楽しんだと思う。こうした経験もいずれは記憶の彼方に流れ去っていくではあろうが、ふとしたことで夏の思い出として蘇ってくることもあろう。八ヶ岳南麓が彼らの記憶にうっすらと刻まれれば嬉しいと思う。
<三人の子育てに走り回る姪っ子>
・時折、息抜きにおいで
自分にも今回の彼らを見ていて遠い日々が舞い戻ってきた。
・初めての家族旅行で行った伊豆畑毛温泉までの車窓の珍しさ
・氷屋さんが持ってきてくれた、抱えるような大きさの氷の冷たさ
・眠い目をこすりながら参加した早朝ラジオ体操と皆勤賞でノートをもらった嬉しさ
・母の手伝いをして、お駄賃代わりに買ってもらった一本(おそらく)5円のアイスキャンデーの美味しさ
・父が夕涼みに連れて行ってくれた多摩川の土手の風の爽やかさ
・昆虫採集用の(多分腐敗防止)針を姉に間違って刺してしまった罪悪感(姉は多分覚えていないだろう)
いずれも小学校1-2年までのことだと思うが、何かの拍子にポツン、ポツンと点の様に何処からともなく転がり出てくる記憶だ。それ以降は、物心がついたというのだろうか、記憶が線となり面となり現在に繋がっていく。
<幼稚園前(と思う)に姉とツーショット>
・何故か、この時写真を撮ってもらったことは心に残っている
今は、写真やビデオ・動画が自由に記録できるので過去を辿ることは容易ではあるが、それでもやはり心のどこかに焼き付いた思い出と言うものは記録とは違う重み・深みがある様だ。自分は物心つく前の写真はほとんど残っていないが、上述した思い出はどこかにべったりと張り付いている。そしてふと頭をもたげる。思い出ってそんなものだろう。
大甥、大姪たちも写真や動画だけではない思い出が心に一層一層堆積していくと人間としての素敵な土台ができるんじゃないかな。そんなことの応援をしたいな。
もちろん、自分もドンドンまだまだ思い出作り、しますよ。
「人生に 迷いはないが 道迷う」てな感じでほろ酔い人生を楽しもう!
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