photo by S.Ishida
もう8月だよ~と教えてくれるイベントです
~甘酸っぱい夏休みの思い出が蘇ります~
8月。多治見市政記念花火大会、広島・長崎原爆記念日、終戦記念日、お盆と会社時代の恩人の墓参りが終わると八ヶ岳南麓に小さい秋の気配が訪れ始める。今年は7月下旬から毎朝9:00に「熱中症警戒アラート」が発令され、夕立と雷が続く日々だった。もはや八ヶ岳南麓は避暑地ではないぞ!それでも8月下旬に入り最高気温が30度を下回るようになり、朝夕の散歩が気持ち良い季節になってきた。気が付けば、コスモスの花がぽつりぽつりと咲き始め、稲穂は柔らかい香りを漂わせながら頭を垂れている。
<近所の光村寺のコスモス>
・9月になると一面に咲き誇ります
<頭を垂れ始めた北杜米>
・ふんぞり返っている様にも見えなくもない・・・
この時季になると、夏休みの宿題に追い込みをかけていた少年時代を思い出す。遊び惚けた代償を払うわけだが、暑さの中で身体が丈夫になり、新しい体験を通じて少しずつ大人になっていく様な充実感と、もう直ぐ夏が終わってしまう心残りによって、夏休みが一層甘酸っぱい思い出として残っている。あの井上陽水の「少年時代」はそんな思いが詰まっている名曲だなぁ。夕方ビールを飲みながら聴いていると、澱の様に沈んでいたいくつかの記憶が蘇ってくる。夏休みの映画もその一つだ。
<ほんのりと甘酸っぱい名曲>
・老年になっても少年時代は残っているのだhttps://youtu.be/ZWBs3oBw4qk
中学・高校と意外な映画少年であった私は、夏休みとなると渋谷の東急シネマや名画座に通っていた。幼少時代も母親に連れられてディズニーの映画を見に行くのが楽しみで「101匹ワンちゃん大行進」は大のお気に入りだった。何故か「二等兵物語」(伴淳三郎と花菱アチャコの名コンビ)も良く覚えているのだが、これは母親のお気に入りだったのだろう。一人で映画を見に行くようになってからは、母親から「変なのがいるから気を付けるんだよ。変な人と目を合わせちゃ駄目だよ。」等々注意を受けて、ドキドキしながら渋谷に向かったのも夏休みの思い出だ。当時、渋谷に出かけることはそういうことだったのだろう。今は駅が複雑すぎて迷子になってしまうが。
ふと思い出す映画が「THE DOVE(小鳩)」だ。ある青年がヨットで世界一周の旅に出て、途中で一生を共にする女性と出会うシンプルなストーリーの映画だが、ヨットのスピード感、嵐の中での格闘、凪で動かない苛立ち、寄港する街の美しさ等、今まで感じたことがない新鮮さと爽やかさがあった。また、とある寄港先でその女性が彼の接岸を待ちきれずに海に飛び込んでヨットに向けて泳いでいく姿は、ロマンチックで感情的な場面だった。その女性役はデボラ・ラフィン、青年はティモシー・ボトムス。二人は本当の恋人じゃないかと思った。
<YouTubeに載っていた動画>
・ヨットを運ぶ風の様な爽やかな映画だったなぁ
物語の寄港先の一つが、フィージーのスバであったのを覚えていたことが、新婚旅行をフィージーにした理由の一つだし、社会人になってディンギーを始めたのもこの映画が心に残っていたからだ。真に単純な人間である。
<ディンギー13Fを始めた頃のカッコ付け写真>
・一直線に単純であった頃が窺い知れる
最近の夏は殺人的な暑さで嫌になりますが、それでも昔も今もいろいろな思い出を残してくれるし、思い出させてくれるし、そんな夏が終わりかけると寂しいもんですなぁ~。でも、近づく八ヶ岳南麓の秋が、これまた秋らしい思い出を残してくれる。日本に生まれてよかったなぁ~。
さてと、出荷されたばかりの秋味で一杯。
<諏訪湖徒歩一周(16キロ)を終えて上諏訪駅にて>
・お盆が過ぎると出てくる「秋味」。良いマーケティングですなぁ
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