photo by S.Nozaki
いつまでもこの世界でゆったりと暮らしていたいが・・・
~楽しみながら別荘終活を考える~
八ヶ岳南麓高根町の家を手に入れたのが、2022年3月31日。かなり下調べはしてきたし、ここで一歩踏み出さないと何も始まらないとの思いがあり、物件を現認してほぼ即決した。その後、1年間は勤務先のある日本橋茅場町から毎週末に高根町に通い、2023年4月退職して、ほぼ常住となった。当初は気分が高揚していたこともあり、楽しい・嬉しい・面白いことだらけであったが、落ち着くにしたがって周辺の環境の細かな部分が見え始め、また月に2回程度多治見に帰って故郷を考える様になり、この高根町での「デュアル・ライフ」の終活を今からでも考えておいた方が良いだろうと少し意識が変わってきた。
<多治見への帰省に利用する中央高速>
・快適なドライブと途中のSA/PAが楽しみ
きっかけは二つある。一つは、我が「萩ノ里自治会」八戸の内、五戸がほぼ未使用状態になっていることだ。雑草や樹木が生い茂り、キツツキが屋根に穴を開けている。スズメバチの巣がへばり付いている家もある。自治会費は払っていただいているので、勿体ないなぁ~と常々思っていたが、それぞれお話を聞いてみるとそれなりの事情はある様だ。以前のブログにも書いたが、高齢で現地に行けない、手入れをしてもらいたい子供はあまり関心がない、年金生活に入って余裕がない、等々。私は今こそ元気でほぼ常住で、時折多治見に帰るデュアル・ライフを思いっきり楽しんでいるが、いつまでも続けることは無理だろう。当初は子供に相続して貰うつもりでいたが、彼らの仕事を考えると現実はそうは行かないことは分かってきた。そして、万が一この家を放置するようになれば周りに迷惑をかけることになる。
二つ目は、飛騨高山を訪れたことだ。大変コンパクトにまとまった小奇麗な町であった。食べ物も美味しいし、お酒は素晴らしい銘柄が揃っている。民俗や歴史も大変興味深い。流石、元天領だ。この1年で3回も訪れ、こんなところに1年位アパートを借りて住んでみるのもいいなぁ~と思うようになった。今の高根町は未だ未だ味わい尽くしていないので暫くは住むつもりだ。ただ、いずれ免許返納をする時が来るだろう。その時は此処での一人暮らしは不可能だ。元気なうちに、多治見を基点に、新たな楽しみ、いわゆる「短期デュアル・ライフ」を組み立てるのも面白いだろうと考える様になった。
そんな思いの中、改めて私なりのデュアル・ライフの基本設計を下表にまとめてみた。一言で言えば、終の棲家「多治見」を基点に、高根町を味わい尽くし、歳と共に気軽に住める二拠点目を考えると言うことだ。
当面は、ここ高根町で、食べ物・お酒・観光穴場・果樹園の仕事・友人関係を楽しむ。BBQで煙を出しても、多少騒いでも、サンマを焼いても、思いっきり音楽をかけても、隣近所に迷惑をかけることがない貴重な場所だ。そんな生活や経験を、頭の体操としてブログやYouTubeでもまとめておく。私が第二の住処の下調べをしていた時、先達のブログやYouTubeが大変役に立ちアクションにつなげることが出来たので、私の情報もそうした方々に多少なりとも参考になれば良いなと考えている。特に、別荘の終活、言い替えるとデュアル・ライフの終点については情報、特に経験談が薄いので私自身も真剣に考えて行きたい。いずれ多治見には戻るとは思うが、今は妻の安息の場所なので、なるべく長期にわたり邪魔しないようにいたします、はい(笑)。
今年数えで67歳、健康年齢を考えると、車で走り回り、美味しいものを求めてあちこちを巡り、一人で家事でもなんでもこなして生活し、此処での生活を満喫できるのは10年位ですかね~。
楽園に入る時は皆さん、とてもワクドキして幸福な時ですが、いずれ出口に向かわなきゃいけないことを忘れちゃうんですよね。それが、何もしなくても自然と向こうからやってくると油断しちゃうんですな。
<株式会社デュアルライフ公式チャンネルの情報>
・二拠点居住の終い方について言及しています
まあ今は、此処を目一杯楽しむことだ。そんな楽しみの一つは自炊。食費も抑えられて一石二鳥だ。昨日は鹿児島黒毛和牛のステーキ。サイドディッシュのトマトは庭で獲れたものなので、締めて1,200円だ。玉ねぎの甘酢漬けとかインゲンの胡麻油炒めなど、最近はサイドメニューにチャレンジしている。
自分の作ったもので、秋の虫の声を聞きながらグラスを傾けるのは最高ですな~。
<鹿児島産黒毛和牛ステーキ>
・肉の焼き加減がまだまだ素人です、はい
<玉ねぎの甘酢漬け>
・これは合格点。血液サラサラ
<おすそ分けで作ったインゲンの胡麻油炒め>
・YouTubeで言っている通りに作ったらプロ裸足
町そのものを楽しむ意味では、此処高根町は大変魅力的だし、北杜市周辺にも訪れたいところが沢山残っている。此処を味わいつくしたら、短期(半年から1年位かな)で滞在してみたいところがいくつかあり、それらが次のデュアル・ライフの対象と考え始めている。具体的には、飛騨高山、京都、下呂。まあ、この辺りなら安宿に月に1週間程度滞在するパータンでも楽しめるだろう。その時になって、身体がどれくらい動くか、その状態と相談だ。その時、免許は返納しているだろうか?
こうした機転を利かしたデュアル・ライフを楽しむためにも、此処高根町の家はいずれ売却することを念頭に維持管理していく覚悟でいる。とても売れる気がしない周辺の空き別荘が良い反面教師だ。加えて、多治見の「終の棲家」は子供への相続も念頭にQOLの維持と向上のため、多少のお金はかけていくことになるだろう。多治見は、そこそこ便利でそこそこ自然豊かな「都田舎(といなか)」として将来的にも魅力的な場所であり続けると思う。特に、子供たちにとっては愛犬「スマーティ」の眠る場所でもあるので大切にしたい。
<16年家族と共に多治見で暮らした愛犬 スマーティ>
・2018年12月20日没 とても寒い日でした
先々、多治見で妻と一緒に暮らす時はどんなかな~。お互い一人生活に慣れてしまっているからなぁ~。ちなみに、とある調査によると、生まれ変わっても今の配偶者と一緒になりたいと思っているのが、男は6割、女は6%だそうだ。
こんな川柳もあったな。 「来世でね めぐり逢ったら ほっといて」(爆笑)
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