リアルなデュアルライフコスト

生活と民俗や風習
<八ヶ岳我が家の玄関>

photo by S.Nozaki

生活には満足してます、感謝!

 

~高いと思えば高い、安いと思えば安い~

今回は、お金の話です。この生活を始める前、どの程度の生活コストがかかるかは正直詰めていなかった。要は何とかなるだろうとスタートしたわけだ。実際何とかなってきたのだが、コストを明確にしてみるとやはり心は落ち着く。デュアルライフを始めようとしている方々の参考になればと思い、そのまとめを下表通りまとめてみた。此処では、別荘の購入費と愛車ハスラーの購入・維持費用、飲食費は外してある。家は資産としていずれは売却を予定しているが、その減価償却は分からない。車と飲み食いは、多治見にいてもどこにいても必要である。これらの理由で外している。
簡単に捕捉を加えると次の様になる。

私は住民票を多治見に残したままだが、市民税・県民税の請求は来ている。市役所は「(地方税法・条例により)北杜市内に居住していない場合でも、家屋敷、事務所、事業所の所有者は、消防・救急・防災等の行政サービスを行うのに必要な費用をまかなうため」と説明している。なるほど、別荘族が事故を起こすこともあるし、昨年はある空別荘が焼けた。また、毎週日曜日13:00-16:00に、各市役所支所で別荘族のごみ回収をしていただいているのは大変助かるので至極納得する請求だ。ただ、昨年4,500円だったのが1,000円もアップしたぞ。

自治会費と水道代はセット。我が「萩ノ里」自治会(構成員八戸)の命であるポンプ小屋の維持管理費をこれらで賄い、残りを積み立てている。ポンプの寿命が来ると高額な出費となるので必要費用だ。別荘地の管理費に比べるとかなり高いだろう。

<自治会の宝 ポンプ小屋>
・最近は電気が止まった時の対策も考えている

photo by S.Nozaki

ガス・電気代は過去1年間(2023年8月~2024年7月)の実績。電気代は冬に跳ね上がる。夏は冷房をほとんど使わず、冬は暖房と夜長に対応するためだろう。

暖房では薪代が大きい。私は綺麗に切りそろえたものを購入しているので、自分で伐採するなど工面して準備すればもっと安くなるかも知れない。果樹園の伐採された桜の木を分けてもらったが随分と助かった。薪代は1シーズンで10万円かかったと言う方もいるし、自分で毎年指定の林を伐採して極めて安く上げている方もいる。此処は工夫次第だが、自分はあまり面倒なことはしたくない。灯油は未だ余りがあるので実際はもう少し安上がりにはなっている。

ネット環境整備は、入居当時ケーブルTVとビッグローブ光しかなかったので後者を選択した。ストレスなく使用できているが、どう考えても割高だ。切り替えるのも面倒だが・・・。

<消去法で入ったビッグローブ光>
・最近この目が憎らしくなってきた 

photo by S.Nozaki

帰省に関しては、高速代(長坂―土岐又は多治見)が大きいが、デュアルをやるなら当然の必要コスト。多治見に帰省する理由は、会合や飲み会がある、定期的なメディカルチェックがある、役所関係への申請がある、そして多治見にも愛着がある、といったところだ。帰省するとかなり郵便物が溜まっている。

総額で年間約78万円。高いと思えば高い、安いと思えば安い、そんなところではないだろうか。例えば、薪代はかなりかかるが、あの揺らめく焔を眺めながらチビリチビリやる至福の時は何物にも代えがたい。朝起きた時の鳥の声や、朝夕の山々の影は本当に心を落ち着かせる。そんな体験が何層にも積み重なっていく今の生活は貴重だ。故郷多治見が控えているデュアルの安心感も捨てがたい。

実は、上記の他に、もう一つのコストがある。此処の物件を購入する際にお世話になった株式会社デュアルライフさんのメンバーシップだ。当初は何となく付き合いで入会したが、今は結構価値を見出している。例えば鍵を預かってくれる。一度多治見に鍵を忘れてきた時は、株式会社デュアルライフさんが天使に見えた。また、年に2回ハイキングと飲み会を企画してくれる。ここで人脈を作るのも楽しいし思わぬ出会いもある。本当にいろいろな方がいる。自治会員の隣にある荒れ果てた土地の登記者をスイスイと調べてくれて、その登記者に樹木・雑草の刈り取りをお願いすることが出来た(先方からは未だ反応はないが)。等々である。デュアルライフ初心者の方は、斯様なメンバーシップに入るのも生活の手助けになるでしょう。ちなみに会費は、年間19,800円。代表の黒田さんからはネット料金の見直しを早々に提案を頂いております。ネットリテラシーが低い爺様には有難いです。

<メンバー春のハイキング 白州石空渓谷>
・一人では行けないような素晴らしい渓谷であった

photo by M.Kuroda

<お気に入りの(株)デュアルライフさんのグッズ>
・私は八ヶ岳と多治見の鍵を付けています

photo by S.Nozaki

お金の話は敬遠されがちだが、湯水のごとくお金を使える人以外は、やはりある程度の目処付けは必要だろう。私の場合、果樹園のパート収入と上記の年間コストが概ね一致するので、「まあ、健康に身体を動かしていられるうちは、この生活は続けられるだろう」と先々の道も見えてきた。言い換えれば、パートさえも続けられない体調になったら今の生活の出口だと言うことだ。
当初は、パート収入で酒代を賄えれば良いと思っていたが、そんなに飲んだらアル中になってしまう。(もうなってるか)
斯様に、お金の話を明確にするといろんなことが見えてくる。政治家も同じだな(笑)。

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