バチッ!ときた虫さされ

生活と民俗や風習
<人前に出にくくなった顔>

☆地元診療所の治療に感謝です!

自治会別荘地に登ってくる市道の脇が雑草で覆われて見通しが悪くなっていたので、バサバサと刈っていたら何やら縞々模様の虫が飛び出してきて「ヤバイ!!」と避けようとしたものの「バチッ!」とやられてしまいました。悪いことに唇の上を。大きさや痛みから判断してスズメバチではない。ブヨは静かに襲ってくるからちょっと違うかな。あれこれ調べてみるとどうも足長バチのようだ。普段は大人しいが潜んでいるところを攻撃されると一気に突進してくる。草むらをバサバサなぎ倒していたので彼らの攻撃対象になってしまった様だ。二年前にも白州の畑開拓をしている時に同じ事をしていてやられた。この時は左腕が大根の様に腫れ上がってしまった。

<襲撃された現場>
・此処の所有者は要るんですけどねぇ~。何とかしてよ

photo by S.Nozaki

<二年前の虫刺され 左手>
・同じ虫ではないかと思う

photo by S.Nozaki

今度は顔か~、とうなだれながら直ぐに刺されたところを洗い体液を絞り出しステロイド系の薬を塗って冷やした。これはブヨに刺された時と同じ対処法だ。が、翌日痛くはないが飲食がしにくい程までに大きく腫れ上がってしまった。こうした時はお酒は飲んではいけないのだが、刺された晩は甘く考え晩酌をしていた。東京に出る用事があったがこの顔で出歩くと何かと間違えられそうだ。自己流の処置は止めて医者に行くことにした。近くにネットでの評判が良い「大泉中央診療所」に皮膚科があるのを見つけて早々にマスクをして出かけた。

ところが、その日は皮膚科が休診。少し足を伸ばせば比較的大きな病院があるが、そこはネットでの評判が最悪なのでどうしようか迷っていたら事務の方が「内科の先生に診てもらえますよ」と声をかけてくれた。更に刺された箇所を見せると「あら~、結構腫れてますね」と心配してくれて段取りを取ってくれた。この辺りは大病院ではあまり見られない親切な対応だ。少し待たされはしたが内科に通された。温和そうな高齢の男の先生だ。「おお、やられましたね。解毒しましょうね」とそれ用の注射を打たれた。あとは解毒の飲み薬と塗り薬を処方され、「お風呂とお酒場駄目ですよ。もとに戻るのに三日はかかるかな。あっ、シャワーは大丈夫」と留意点を説明してくれた。診療所を出る時はあの事務の方が「どうでした?お大事にね」と優しく声をかけてくれてちょっと嬉しかったなぁ。まさしく田舎の診療所って感じだ。打ってくれた注射が効き腫れは数時間で引き一応見られる顔になって来た。なるほど、解毒は内科の先生にとっては専門だろうし、こうした診療所は科に関係なく様々な患者さんが来るから経験も豊富なんだろうな。へたに大病院の皮膚科に行くよりは経験豊富な内科の先生は実践的なのかも知れない。最初は田舎の診療所なので頼りないかなぁと若干不安がありましたが(先生、御免なさい)、丁寧な対応に感謝です。

<評判が良い地元の診療所>
・お世話になりました

photo by S.Nozaki

今は診療所の名前がクリニックに置き換えられて久しいが、それでもここは「診療所」の名を冠しているところは何か「思い」があるのではないかと思ってしまう。身体が極めて弱かった子供の頃、何かあるとお世話になっていた病院が「秋葉診療所」と言うところだった。風邪や指をちょん切った時等、いつも同じ先生が診てくれていたので私の脆弱な身体を私以上に理解していたのだろう。親には「この子は二十歳まで生きられないかも知れないよ。少し運動をさせた方が良いね。気を付けなさいね」と注意を促していたと後に母から聞いた。その煽りで中学からは親父に無理やり身体に良いと言われていた水泳部に入れられた。10Mしか泳げなかったのに。しかし、その後は水泳がてきめんに効いて悲しい位に丈夫になり今に至っている。あの秋葉診療所はある意味私の命の恩人なのかも知れない。今や大病院になってしまって秋葉クリニックと看板を変えている。

診療と言うのは治療だけじゃなく、患者を知りその人の生活にもアドバイスをしてくれるものなのかも知れない。大きな手術は大病院に回すものの、そこに至る経緯をしっかり診てくれる、そんなこだわりを持って病院を経営している心優しい町医者がいることを感じた体験だった。
三日ほどで腫れは引き見られる顔になった。でも腫れている時はほうれい線が消えてそれはそれで若かりし頃を思い出す顔つきでありました。

<治療三日後の様子>
・鼻の穴がおおきいなぁ

photo by S.Nozaki

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