南麓拠点で襲ってきた歯痛!

人生雑感
<60年近く酷使した奥歯の根っこが割れました>

☆QOL維持のため身体のガタを治めないとね

一か月ほど前から左下治療済奥歯の周りが腫れて固いものを噛むと痛みが走る様になった。これまでも何度か歯茎が腫れて痛むことがあったが、しっかりブラッシングすると何となく治まっていたので今回も同じ症状かなと高をくくっていた。しかし、どうも痛みの質がこれまでと違うみたいに感じ出した。二か月に1回多治見の馴染の歯医者で定期チェックをしてもらっていたので、そのタイミングに合わせてレントゲンを撮って調べて貰ったら何と歯根が割れているとのこと。此処まで来ると治療は抜歯だ。こうやって歳と共に歯を失っていくのである。

数年前には右下奥の歯が割れてとても沁みてとても痛かったので抜歯した。その後、時折訪れていた後頭部の頭痛が全く出なくなったのは、歯の神経と繋がっていたからだと私は確信している。それに続き同じ要因で二本目を失うこととなった。歯って割れるんですよねぇ。前回は強く噛む癖が原因と言われ、今回はかぶせ物をした歯にかなりの力がかかって歯根を刺激し、割れたところに膿が溜まっているのが痛みと歯茎の腫れの原因と診断された。定期チェックの時にこの左下の奥歯のところだけ歯周ポケットが数ミリと深かったので何かあるなと覚悟はしていたがこの一か月で一気に悪化した次第だ。最近の膝痛、左手指先の痺れ、様々な勤続疲労が顕在化するタイミングなのかも知れない。

定期チェックを始めた時、歯根や過去の治療跡に問題がないかを見るためにレントゲンを撮っていた。数年前の事である。その時の写真と今回を詳しく比べてくれた先生から「あの時は此処に隙間がなかったけど、今はこんなに黒い隙間が出来ています。明らかに割れています。時々歯茎が腫れていたので歯根に膿があるかも知れないと考えてたんですが、どうもそろそろ限界みたいですよ。」と診断された。八ヶ岳と多治見を行き来している事情と9月に長期旅行に行くことを伝えていたので、それに合わせて治療スケジュールを組んでくれて抜歯へと至った。歯を失うことは残念な結果だったが、先生が日頃からとても良く診て下さっていたことが分かり大変安心だったし有難かった。抜歯後の治療方針も親身に考えてくれるだろう。ホームドクターってこういうことなんだろうな。

<いつも定期チェックでお世話になっている多治見の歯医者さん>
・団地の中にあるのでとても便利。地元はやはり安心

photo by S.Nozaki

歯においては頼もしい先生に出会えたが、他の部位ではなかなか見つけるのが難しい。先ず私はめったに風邪をひかないし、ひいてもパブロンを飲むと直ぐに治ってしまうのでホームドクターになってもらいやすい内科医に掛かることが無い。一方で、頸椎ヘルニア・椎間板ヘルニア・脂漏性皮膚炎・膝痛(水が溜まる)・坐骨神経痛・飛蚊症・副鼻腔炎・十二指腸潰瘍等々両手に余る病気と怪我に向き合ってきたし、今も向き合っているものがあるが、掛かるお医者さんが細分化され過ぎているので、あっちを立てればこっちが立たずというようなもどかしさを常に感じていた。そしてちょっとした問診をして「では、薬出しときます。」が一般的な対応だ。飛蚊症を見てくれた先生は、「まあ、加齢ですね。」と一言だけだったしなぁ。他に寄り添い方ってないのかなぁ。子供の頃、身体が弱くてお世話になっていた町医者の先生は何でも相談を受けてくれていたので親は随分と頼っていた。先日、虫刺されでお世話になった「大泉中央診療所」の内科医先生は、その町医者先生と重なり経験と思いやりが豊かそうで良かったなぁ。

<虫刺されでお世話になった診療所>
・先生、看護婦さん、事務員さん皆暖かい対応だった

photo by S.Nozaki

今、年一回受けている人間ドックは悪いところを見つけられるがデータを基にした診断であり、その時に総合問診してくださる先生にとって「私」は単なる一人のドック受診者に過ぎず、通り一遍の事しか言ってくれない。データを見れば私でも想像がつく。まあ、そりゃそうだわな。彼らは決してホームドクターではない。だからこそ、いろんな情報を自分で咀嚼して、自分がホームドクターになるくらいのつもりでいた身体と向き合うのだと覚悟をきめている。その覚悟が、自分で自分の病気を治(おさ)める事に繋がるだろう。医者の言う事も自身の身体の声も聞く。最近はYouTubeで貴重な情報が発信されている。それらを咀嚼しながら身体が受け入れそうな対処をしてみる。医者からもらった薬が絶対と過信しない。効かなければ先生に問うてみる、服用を止めてみる。運動は無理をしない。身体が辛かったら休む。斯様にシニアのQOLを維持するコツみたいなものが段々分かって来た。

<必ず内容をチェックしているYouTube「緩和院長」>
・長年の経験に基づく認知症になりがちな習慣を話してくれました.
これはためになった!予防策実践中!

screenshot from YouTube

幸い歯に関しては多治見にホームドクターがいるので今後も頼っていくつもりだ。ただ、口を開けて口腔ケアーをやっている最中に話しかけるのは止めてね、返事出来ないから。

抜歯した日の夕食は妻が歯に優しい食事を用意してくれた。感謝である。南麓に一人でいたら今頃「抜歯後のアルコール消毒じゃ!」とビールでも飲んでいたと容易に推測されるが、流石に妻は「今日はお酒買ってないよ。」と尖った釘を刺してきた。これも感謝である。

<昼はお粥、夜はそうめん>
・抜歯後には食べやすく有難いメニューだ

photo by S.Nozaki

コメント