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☆いろいろ事情はあるが前に進めましょう!
2023年11月に別荘地自治会長を引き継いでから初めて「自治会集会」を開催した。普段は会計報告・上水ポンプのメンテナンス状況・自治会内の出来事・お願い事等を「自治会通信」として年に4回発信しているが、20年以上前に発足した自治会内では制度疲労や矛盾点も生じてきている。今回は規約の変更を伴う案件を提案して会員の了承を得たかったので「集会」の形式をとった。会長が提起し、会員の半数以上が出席(8戸中4戸)又は委任状・議決権行使書を提出する(残り4戸)ことで成立し、全案件承認された。
<気合と心を込めた準備作業>
・AIが随分と役に立ちました!

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私が提案した決議事項は次の通り。
1.現戸数8戸の会員以外の加入は行わない
・会員は所有物件を宿泊業・民泊、及びイベントビジネスの用途に供してはならない
2.役員は会長とその補佐役のみとし、会長が会計を兼務し任期3年の輪番制とする
・なお、会計監査の重要性を鑑み前会長がその任を追う
3.現自治会口座通帳を継続使用することにより経緯を一覧とし、その写しを持って会計報告とする
4.会費・水道資料金は当該年の1月末までに納入する。期日を過ぎても納入されない場合は、書面またはメールにて会長より催促を行いそれでも納入されない場合は会員資格を失う
5.幹事会の年2回定期開催は廃止する
・必要に応じて「集会」を会長の発起、または会員の2分の1以上の提案で招集する
いささか説明を加える。
一番懸念していたのは井戸の揚水量が減ってきている事であった。発足当時は3戸で井戸を使用していたものの、徐々に会員が増え現状では8戸となっている。内3戸のみがほぼ定住のため3立方メートルのタンクで何とか賄えているが、全戸が揃う、又はこれ以上戸数が増えたら汲み上げポンプや加圧ポンプにかなり無理をかけるためパンクが必須であるからである。最悪はもう一つ井戸を掘る、又は市の水道管をポンプ小屋までひき水を補充することが必要となるが費用が膨大なため対応できない。したがって、現戸数で節水しながら大切に水を使用する戦略しかない。この点は全会員に十二分に理解を賜りたい点だ。
併せて、民泊や宿泊施設、ビジネスイベントなどに使用されては水の使用量が大幅に増える恐れがあるため、これらも自治会としては禁止することとした。民泊に対して法令上の制限を自治会規約が効力を持つわけではないが、「そのような自治会員には上水を提供しない」ことで対抗出来る。人里離れたところに居を構えた立ち上げ当初の方が言われていた、「静かなところで時間を過ごしたいから此処を選んだのだから、民泊やイベントへの利用なんて設立の意に反する」と。民泊用に売りに出していた方がいたので念のため抑えをした次第だが、その売り出しをした方は、今は主旨をご理解いただいている。
此処でビジネス的な活動が出来るとは思えないが、何が起きるか分からないし、相続した方がどんな行動に出るか分からないので念を入れての対応とした。
私の前の会長は13年も勤められた。任期中に誰かに替わってもらえないか打診しても全く反応がなく仕方なく勤め上げてこられた様である。前会長には頭の下がる思いであるが、反面他のメンバーはどうしても自治への関心が薄くなりがちだ。実際薄い。草刈り、上水道の使い方、ゴミの処理、美観の維持の問題などを見渡すと自治会の維持が本当に心配になる。しかし管理会社を入れる程の規模も財力もない。したがって、我々で管理していくしかない。他の別荘自治会長は輪番制としているのが基本とのことで我が自治会もそうした形式をとりメンバーの自治に対する関心をお互い高めて行ければと切に思う。
会計報告や会費納入は簡素化と当たり前のことを明文化しただけの話であるが、特にお金にだらしなくなることは蟻の一穴となるので、分かり易いルールとしたつもりである。実際、過去は滞納があった。
あとは有名無実化していた会議体を現実的な実態に合わせた次第だ。
他にも気になる点はある。例えば、地元自治会との関係づくりであるが、別荘の人間はあまりウエットな関係を望まないし、その地元会費がかなり高額である。地元消防団には見回って欲しいがこれも自治会によっては対応がいろいろあって煩雑みたいなので、もう少し地元の知り合いに話を聞きながら対応を考えて行きたいと思う。
今回の集会では居住大先輩の話が聞けて今後の自治会運営に大変参考になった。年に2-3回位しか滞在しない方もいるので致し方ないとは言え、もっと早く自治会の歴史や背景話に触れておけば良かったと思う。
元々は静かな里であったがいつしか大規模な開発が入ってきたこと。代が入れ替わりお互いを良く知り得ていないこと。過去の住民の問題行為があったこと。人はいろいろ事情を抱えてはいるだろうが、その中で自分たちの自治を前に進めなければ資産の維持も出来ない。そして皆の思いは一つ、「静かな里を守りたい」と言うことだ。その為には、一人の方に13年も自治会長を任せておいたら駄目ですよね。輪番制が突破口になればと思う。
<皆の願い「静かな里」>
・皆、こんな日々を守りたいと思っているはず

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今回の集会議論は前に進む一つのきっかけにはなったら嬉しいな。
<人里離れた静かな自治会の家々>
・守って行けるのは自分達以外にはいない

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