おすそ分けの梅を漬けた

生活と民俗や風習
<素人の梅干し!> ・らしくていいでしょう!

photo by S.Nozaki

~見かけは最悪、味はまあ合格かな~

果樹園で一緒に働く先輩に梅を山盛りいただいた。先日きゅうりもおすそ分けいただいたこの方は、愛知から移住し今や野菜や果樹栽培、薪づくりまでほぼ自給自足をしているんじゃないかと思われる強者だ。果樹園の仕事ではお師匠さんだ。さて、梅酒にしようか梅干にするか迷ったが、お酒は売るほど家にあるので初めての梅干にチャレンジした。YouTubeを検索すると大変丁寧に解説されていたのでそれを丁寧になぞって漬けてみた。こんな感じです。

<漬けて三週間後 梅酢が出きっている状態>
・この梅酢の香りは素晴らしく、そして美味い

photo by S.Nozaki

① 梅をきれいに洗い水けとへそを取る
・へそがかびやすい
② 漬け桶に塩と梅を交互に丁寧に並べていく
③ 重石をして梅酢が出てくるのを待つ
④ 梅酢に浸かって3-4週間後取り出して三日間干す
⑤ あとはパックに入れて保存する

今回は漬け桶を間に合わせの容器で代用したため、梅酢が滲み出てくるまで時間がかかったように思うが、まあ、梅干らしいものが出来上がった。

<梅雨明け 梅を干す>
・竹ざる干しが一番良いみたいだが、今回はネット干し

photo by S.Nozaki

ポイントは自然塩を使うことと、梅カビを避けるために漬ける前に水きりをしっかりとすること、晴天が続く三日間を見極めること、の三つだ。なお、「干し」に適切な季節が梅雨明け10日あたりの土用の丑の頃と重なるため梅の「土用干し」と言われる。

この辺りでは農家ではなくても、庭に柿・梅、最近は林檎やブルーベリー、桃を植えている家が多い。特に柿は一般的だ。土壌の関係か全て渋柿になってしまうそうだが、季節が来ると干し柿にして軒先につるしているのを見かける。梅は、6月になるとそこいら中に実を落としているが、鳥や獣は見向きもしない。そのままでは不味いのが分かっているんでしょうね。人間様は干して熟するのを待つ知恵があるので、自然の恩恵を受けることが出来るわけですな。他の果実はそのままでも美味しいので鳥や四つ足動物にやられる。ネットを張って侵入を防いではいるが、いたちごっこが続く。我が家でも、林檎・ブルベーリー・桃・クルミを植えているが、林檎は鹿さんに葉っぱをかじられ、桃は他の四つ足に持っていかれた。まあ、コツコツと防ぐ工夫していきましょうかね。
ちなみに我が家にやってくる動物は、鳥は無数(最近は雉さんが玄関までやってくる)、四つ足は鹿・狐・ハクビシン・(多分)テン・(多分)狸・猫です。逆に彼らを食べちゃいますかね。

さて漬けあがった梅干し、今回は良い塩を買い込んで勇んで大量に使ったため、酸っぱいというよりしょっぱい梅干になってしまった。でも、まあ合格点でしょう。冷蔵庫で少し寝かせて熟させれば味も馴染んでくるはず。実際、一週間たつと「おっ、なかなかいけるぞ」とうなずける味になっておりました。これから三か月は梅干を買う必要はないかな。

<ビールのつまみで試食>
・結構良いつまみになるぞ

photo by S.Nozaki

昔の人は、梅干や白菜漬け、ぬか漬け等々いろんな保存食を考え出したものです。そうした生活の知恵の伝承に感謝です。出来上がりの食材を買っているだけではわかりませんね。

と言うことで、ミーハーの私は早速庭に梅の苗を植えました。何年後かな~、収穫は。

<庭に植えたばかりの梅>
・しなびているように見えますが、こういう葉形です

photo by S.Nozaki

コメント