photo by S.Nozaki
間違えて食べると死にます。選挙も間違えて選ぶと死にます
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~選挙を機に改めて考えてみる~
自分は高根町への移住ではなく多治見と行ったり来たりのデュアルライフを目指していたので、二拠点目を構えた当時は住民票をどちらに置くかちょっと思案した。現在、二か所の生活時間比率は、高根町8:多治見2と言った感じである。いずれ多治見に帰るだろうと考えていたし、住所変更は面倒くさかったので、住民票は多治見に置いたままだ。今回の選挙を機に今後の生活の中で住民票をどうするか改めて考えてみた。
<多治見の選挙会場 近所の小学校>
・選挙のために八ヶ岳から帰って来たのだ
先ず一番大切な選挙権について。終の棲家は多治見と言う生活設計を描いているので、地元の事情や候補者の人物像が把握できる小選挙区で投票を続けておきたいと思う。今回も議員を続けて欲しい人に投票した。比例区はそこまでの密接性は感じないが、名簿に掲載された候補者の顔ぶれを見るとやはり多治見に選挙権を残しておきたいと思う。逆を言えば、いずれ自分は北杜市を出ていくだろうから、地元の人達の選挙に自分が参加するのも如何なものか、適切な判断を出来ないのではないか、と思っている。特に市・県会議員選挙レベルになると、地元民の情報量には全く劣るので間違った判断をしてしまうだろう。かと言って、自分で判断出来ず地元民のお薦めに流されるのも嫌である。選挙権は軸足を置いている住処に残して置くのが良いだろう。
ただ、この北杜市にはお世話になっているので、保有車は山梨ナンバーにして自動車税を支払い、非住民の市・県民税を納め、生活のための買い物は此処で賄い、近場で食事をし、多治見に帰る時はいつもの地元GSで満タンにする。そんな形で北杜市への恩返しをしていくつもりだ。
住民票を北杜市に置かない生活上のデメリットは何か、つらつら考えてみた。一つは温泉施設の利用料が市民の倍だと言うこと。410円が820円となる負担感だ。毎日通えばかなりの金額になるが、月1,2回だと特に負担感はない。大した話ではない。もう一つは住民と同じゴミ収集をしてもらえないこと。
ただ、住民票が無くとも有難いことに別荘族のために毎週日曜日13:00~16:00に市役所の支所で燃えるゴミと燃えないゴミを収集してくれる。頻度と場所に関しては利便性には劣るが自分は大変感謝している制度だ。非住民も市・県民税年間5,500円を最低限の行政サービス(警察、消防等)を受けるために納税するが、このゴミ収集だけを考えてもこの負担には納得する。資源ごみは地元スーパーのオギノさんが毎日受け入れてくれし、大変助かっている。地元自治会のメンバーになれば、住民の方と同様にゴミ出しも出来るが、別荘自治会と二重になるし、協力金も必要だし、様々な行事にも参加を求められるので、そこまでは考えていない。しかし、地元の方々とは最低限の失礼のない付き合いをしていくつもりだ。
<きちんと管理されている地元のゴミ収集所>
・歩いて5分でも私は非住民なので使えない
もう一つ、住民票が無くても有難いのは図書館。非住民に対しても図書の貸し出しは市内何処の図書館でも対応してくれる。頼めば新刊も揃えてくれるし、郷土の民俗に詳しい書籍がふんだんにある。自分は図書館通いをしている中で、北杜市が韓国の抱川(ポチョン)市と地元浅川兄弟を通じて友好都市となったこと、金田一春彦が大量の蔵書を寄付してくれたことを知った。
<八ヶ岳をバックに映える高根図書館>
・非住民にも大変有難い施設です
逆に住民票を北杜市に移すと、行政の申告先・各種の連絡先等を変更しなければならない煩雑さが大きい。そして再び多治見に戻った時に同じことしなければならないと考えると、住民票を移すことの方がデメリットは大きい様な気がする、少なくともデュアルライフの場合は。今のところは、住民票は多治見に置いたままにしておくことが結論だ。実際、多治見に月2回程度帰っていると重要な連絡を見落とすことはないし、急ぎのものは妻が写メで知らせてくれる。これまで困ったことはない。友人知人との連絡はメールかLINEだから、何処に居ようが関係ない。
コア住居は多治見、そして人生を楽しむサテライト住居は高根町、と言ったところでしょうかね。そのサテライトも何年かすればまた何処かに移るかも知れない。気まぐれな風に舞い上がるタコの糸をつないでおく先は多治見にしておく。これが67年の人生で22回引っ越しを経験した男の結論です(笑)。
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