Google Map より作成
☆気を付けるにこしたことはないが・・・
今年は日本各地で熊が出没し人的被害が拡大している。特に東北では悲惨な事故が相次ぎ、熊の行動パターンは街中まで領域を広げかなり大胆になっている。これはツキノワグマ、ヒグマ問わず年々深刻な問題になりつつある。いろいろ原因はあるだろうが、人が残す食べ物が一つの誘因になっていることは間違いないだろう。特にBBQの残り物は危険だ。ヒグマに餌を与えようとする人もいると聞いて驚愕してしまう。クマのプーさんとはわけが違うのに。
ここ北杜市もツキノワグマの出没地区である。今年5月から10月までの出没は26件、うち11件が武川町・8件(うち1件は人的被害あり)が白州町となっている。この二つの町は我が住まいからは中央線・国道20号線の向こう側にあるので近辺は大丈夫だろうと思っていた。加えて高根町での目撃情報は天女山ハイキング道や大門川の上流辺りの山の中でかなり離れている。間にはレインボーライン・小海線が遮っている。最近の目撃情報は令和3年の2月に1回、今年の2月に1回と少なかったが、9月には天女山近辺で2回の目撃情報があった。
しかし、今年は何処彼処も熊さんの活動は活発になっているのだろうか。10月に入り高根町でこれまでの目撃地点とはかけ離れたところで2件の目撃情報があった。10月15日16:45相川プレス北西数百メートル、10月18日18:25高根総合支所北450メートルとのこと。市のホームページに場所の経緯度が示されていたので早速調べてみたら、一ヵ所はつい最近も馬頭観世音を探りあてた近くであり、もう一つはいつも通る散歩道であった。此処まで下りて来たのかと驚くと同時に、その近辺の環境を知っていたので本当に熊かなとの疑念も湧いて来た。現地現物、恐る恐る人の往来がある昼間の時間帯にその場所を覗いてみたところ、トラクターが田んぼを掘り起こし、初老の方が芝刈りをし、別荘の方が庭の手入れをしていた。
<10月15日の目撃地点>
・周辺は別荘。この道は行き止まりです

photo by S.Nozaki
<10月18日の目撃地点>
・民家のすぐ近くであり通学にも使われている道

photo by S.Nozaki
お一人に聞いてみると、目撃情報があったのは知っているが本当に熊なのかな、と仰っていた。高根町の熊の生息地域である天女山からは数キロも離れておりその間の目撃情報がない。頻出地域の武川・白州からも数キロ離れている。目撃が薄暗くなった時間である。狸、狐が多い地域である。見間違いであって欲しいが、万が一と言うこともあるので熊さんが冬眠するまでは十分気を付けることにしよう。
先ずは、こんなところでしょうか。
① 薄暗い時間帯は林には入らない(熊さんは夜明けと前後と夕暮れ時に活発らしい)
② 栗・柿・ブナの木が多いところには入らない
③ きつい獣臭があったり、大きな糞(人間のものより大きい)を見かけたら退避する
④ 家の周りに食べ物になるようなものを残置しない
11月終わりになると冬眠に入るので暫くは安心かと思うが、念には念を入れましょうかね。熊さんはしっかり冬眠出来るように山の中で沢山栄養を蓄えてください。山には栗やブナの実が沢山あるから里に下りてこないでね。
都会では不法移民、田舎では熊さん。警察も自衛隊も本当にご苦労様です。
<右側 赤岳の中腹辺りが熊目撃情報の多い天女山>
・クマさん、お山で静かに暮らしていてね

photo by S.Nozaki



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