photo by S.Nozaki
☆ドライバーとしての義務を改めて肝に銘ずる
高根町では車なしには生活出来ない。頻繁に町内を行き来する様になってから気付いたことが、信号機の無い横断歩道を渡り終わった小学生・中学生が、停まってくれたドライバーにお辞儀をする光景だ。先日も小学生が横断しようとしていたので停車したところ、とても丁寧なお辞儀を受け、その仕草があまりにも可愛らしいのでついついこちらも笑顔でお辞儀を返してしまった。妻によれば多治見も同じだと言う。長男と次男も当たり前にやっていたそうだ。私は多治見では登下校時に運転をすることはほとんどなかったので気が付かなかったのだろう。そして、韮崎から引っ越してきたお嬢さん、伊那市のリンゴ園から武者修行に来ている若者に尋ねたら、韮崎も伊那も子供達は同様に振る舞っているとの事だ。
東京で単身赴任していた時は登下校時に遭遇することは稀だったので、そうした光景を見た事は無いが、東京にも横断歩道を渡り終えた時にお礼のお辞儀をする様に教えている学校も結構あると聞く。YouTubeにはそんな光景が沢山アップされ、「日本は凄い!外人びっくり」などとタイトルが打たれたりしている。いつ頃からこうした習慣が始まったのだろう?20数年以上前に九州の都城市を仕事で訪ねた時、中学生が信号機の無い横断歩道を自転車で渡っている時ドライバーにお辞儀をしていたのを見た事が記憶に残っているので、地方ではかなり前から広がっていた子供達の習慣ではないだろうか。お隣の長野県では30年くらい前との説もある。
一方、とある都会の街で横断歩道でのこうしたお辞儀を学校教育や警察の交通安全教育で取り入れたところ、賛否の否の意見もそこそこあったそうだ。「そもそも、横断歩道前では徐行!人がいれば一時停止が道交法で定められている。子供にそこまでやらせるのは酷だ」「歩行者ではなく、ドライバーを教育すべきだ」「一旦停止は善意ではない、義務だ。それにお礼する必要はあるのか」等々。なるほど、ごもっとも。
でも、私は大変良い振る舞いだと思っている。道交法を守らせるドライバー教育は免許書き換え等の時にすれば良いだろうが効果は極めて低いだろう。何しろ、人が渡ろうとしている(信号機の無い)横断歩道での一旦停止率は、2024年全国平均53%しかないのだから。私の場合は高根町でお辞儀をしてくれる小学生を見て、「この子らを傷付けてはいけないな」と改めて運転にはかなり気を付ける様になった。当然、横断歩道で人に出くわせば100%停車する。また、スクールバスを追い越す時は細心の注意を払う。横断歩道に近づくと人影を探す。斯様に子供達のお辞儀は私にとっては一番の教育になった。また、停まってくれたドライバーにお辞儀をしてくれた子供達が大人になって自らハンドルを握る時、その時代の子供たちを守ってくれるだろう。
<3~4時ごろに良く出会うスクールバス>
・子供達は周りの車に注意してくれる。私も!

photo by S.Nozaki
<八つおろしに耐えながら下校する中学生>
・こっちは温かい車の中、ゆとりをもって気を付けてあげようね

photo by S.Nozaki
一旦停止は義務だからわざわざお礼まですることはない、との意見には心がささくれるなぁ。宅急便のドライバーが荷物を指定日時に届けるのは仕事として当然だけど、普通なら「いつもご苦労様です」くらいの声はかけるだろう。当たり前や義務としての行為に対してはお礼の一言も言わない世間はあまりにも寂しいのではないだろうか。ある小学生の男子が言っていた。「忙しいのに停まってくれてありがとうの気持ちでお辞儀しています」と。こうした優しさも心のなごみにも戒めにもなる。横断歩道での子供たちの振る舞い、やはり日本は素晴らしいですな。
因みに、信号機の無い横断歩道での一旦停止率2024年JAFサンプル調査によると、
1位:長野県 87%(9年連続)
2位:石川県 81%
3位:岐阜県 75%(おお!我が故郷!)
となっている。
山梨県は65%で13位、最下位は富山県の32%だそうだ。山梨のドライバーさん気を引き締めてね。
コメント