☆適度な汗とゆとりが幸せなほろ酔い時間を与えてくれる
6月中旬から7月中旬のサクランボ収穫最盛期は7;00には果樹園に出勤し、休みなしの日々が続く。半日だけの勤務が多いが、それでもこの歳になると大汗をかいてかなり疲労がたまる。清里の農園から集荷所・売店がある堤まで、朝獲れのサクランボが新鮮なうちに何往復もして運ぶ仕事が入るので、前日のお酒が残らない様に自分なりに気を遣う。1年の中ではかなり濃縮された労働期間だ。パート代もそこそこ稼げる。
7月下旬から8月盆休み辺りまでは仕事がなく、その時間を庭の手入れや地元の観光地・隠れた名所巡りにあてている。友・知人と親戚が遊びに来るのはこの時期だ。そして、8月下旬に入ると、洋梨の収穫・果樹園内の草刈り・サクランボ以外の果実(林檎やキウイ)の収量調査・肥料や堆肥撒き等、多様ながら負荷が比較的少ない仕事が入ってくる。マイペースで進められることと適度な汗をかくことがとても心地よい時期だ。サクランボ収穫期の猪突猛進型から泰然自若型への転換期と言って良いだろうか。自分の歳にはぴったりだ。
そんな夏も終わりに近づく1日は斯様な感じだ。
●4:30 鳥の鳴き声と共に起床。早々に朝食を作り始め身体と頭が目覚める
<都会では味わえない目覚め>
・朝焼けを眺めながらゆったりと朝食を摂るのだ

photo by S.Nozaki
●5:30 ストレッチと腕立て伏せ。気が向くと掃除。その後ゆっくりとコーヒーを飲みながらYouTubeでニュースなどをチェック
●6:45 果樹園へ出勤。仕事のない日はブラブラしながら庭の手入れにとりかかる。いずれの場合も「汗をかく」ことが身体をそこそこ健康に保っている気がする
<パズルを解く様なキウイ収量調査>
・さて、どう数えるか分かりますか?

Screenshot
●12:30 仕事を終えコンビニ又はオギノで買い出し。多分かなり汗臭いので周りに迷惑がかかっているかも知れない。帰宅後シャワー、汗と土で汚れた衣服を洗濯
●14:00 昼食を準備し食べる前に待ちに待ったビールで喉を潤す。至福の時間。その後1時間くらい昼寝
<8月中旬に出回るキリン「秋味」>
・具の方が多い冷やし中華を肴に一杯いや二杯

photo by S.Nozaki
●16:00 家事・雑用・近所を散歩
●17:00 晩酌開始。胃腸を休めるため晩御飯は摂らないことが多い(まあ、でも晩酌をしてたら胃腸さんは休めないか)。ほろ酔いでブログを書き、YouTubeの編集をコツコツと進める。1日で最も頭を使う時間
<福井の親戚が送ってくれた「黒龍しずく」>
・私が今までに味わった日本酒ベスト3に入る

photo by S.Nozaki
●20:30 眠くなる。若干小腹が空きながらも寝落ちする。当然夜中にトイレに行くことになる。時折、23:00頃に『もう、朝かぁ?』と目が覚めることがしばしばである
平々凡々だが、ぶらりと小さな旅に出かけたり来客を迎えたり、また多治見に帰ったりとアクセントのある日々を織り込んでいる。定年退職者の健康な一日かどうかは分からないが、少なくとも自分にとっては気楽な南麓生活だ。毎日汗をかくこと、それ故にお酒が美味しく飲めることが小さな幸せに繋がっている。まあ、自治会関係で多少ストレスがかかることもあるが。
此処に居を構えた当時は、多治見と南麓を頻繁に行き来するデュアルライフを描いていたが、実際は「自分は南麓にほぼ定住し気楽な毎日」・「妻は多治見を牙城に趣味とボランティア活動で充実」という形でお互い快適な「夫婦で別住型デュアルライフ」を構築している。「健康面で何かあったらどうするの?」と聞かれる時はあるが、今のところ妻の健康状態や家系を見ていると間違いなく100歳程度までは元気そうだし、自分はあれこれ爆弾を抱えているが身体の違和感を敏感に感じ取れる方なのでおかしくなったらそれなりの緊急対応は出来るだろう、多分。不動産購入でお世話になった会社のメンバーズにもなっているのでそれなりのセイフティーネットを張っている。だから当面こんなデュアルライフが続きそうだ。
定年後の快適な暮らしにのためにYouTubeでいろいろ情報が出ているが、私なりに納得出来るポイントをまとめてみると、①社会とのかかわりを持つこと、②栄養をしっかり摂ること(特にタンパク質)、③頭も身体も使うこと、④お酒は適度な量にすること、⑤好きなことをやってストレスを溜めないこと、であろうか? ④を除くと大体実践出来ているのは、果樹園の仲間・元会社の同僚・親戚・古くからの友達・妻のお蔭だと感謝している。
しかしながら、身体にガタが来てることは疑いようがないので、その点を気を付けながら悠々と人生を下っていこうと、夏の終わりにビール片手にしみじみ思う。急ぐ旅ではないからね。
<ゆっくり味わっている南麓の日々>
・自分だけのテラスは最高の居心地です

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