「里の秋」を思い出す八ヶ岳南麓ハイキング

小さな旅
<天女山 展望台にて>

photo by M.Kuroda

自分でも会社員時代から顔が変わったと思う、髭じゃなくて

 

~何故此処に住むようになったのかを改めて考えた日~

会社員時代はかなり真面目に頑張って働いた方だと思う。「組織」で働く意味を考え、自分の考えを通すにも筋道と礼儀は最優先にして行動してきた(つもり)。長年にわたり「組織」に対する矛盾と憤りを澱の様に溜めながらも「組織」の強みを発揮するために下した一つ一つに判断はそう大きくは間違っていなかっただろう。

東京単身赴任時代は、あちこち飲み歩くのに困らないほどのお店があったし、仕事のストレスはあっても気の合った会社仲間と杯を傾けながら語る日々は楽しくもあった。でも、此処、八ヶ岳南麓の暮らしは、今までの非日常が日常になった新鮮さがあり、一つ橋を渡った感覚がある。今まで何で向こう岸にいたんだろう?と言う思い、そして、結構思い切って橋渡っちゃったなぁ~、もう少し早くこちら側に来ていても良かったかなぁ~とも思う。

そんな中で此処ならではの新しい楽しさを見つけながら日々を過ごしている。今日は新しい楽しさの一つ、新しい仲間と八ヶ岳南麓天女山近辺のハイキングを堪能してきた。仲間とは、私が橋を渡るきっかけとなった「DUAL-LIFE」の黒田さんのお客さん達だ。移住して植木屋さん修行をしている人、南麓にてリモートワークで働く人、新たに家を建築する予定の人、姉妹で二拠点居住をしている人、様々だ。朝9:15「まきば公園」集合。標高1,300メートルを超えると流石に身震いするが、陽がそそぐので歩いているうちに身体も温まってくる。天女山展望台・八ヶ岳牧場を経由した壮大な景観、熊笹の小径で枯葉を踏み歩く音、紅葉し厳しい冬を待つ毅然とした木々等々、八ヶ岳南麓にはまだまだ経験していないいろいろな楽しみがある。

<まきば公園からの紅葉絶景>
・今まで訪ねていませんでした!もったいない!

photo by S.Nozaki

<熊笹の小径>
・枯葉がサクサクと心地よい

photo by S.Nozaki

特に今日は、バリスタの中山さんも同行してくれて、休憩所では浅煎り・深煎りのコーヒーを満喫することも出来た。こんな贅沢はない! 中山バリスタさんも東京と当地でのデュアルライフを実践している方(ご夫婦)で、地元の収穫イベントでは料理に合わせてコーヒーを提供され活躍されているそうです。いやぁ~、この八ヶ岳南麓ライフは奥が深い。

<バリスタの中山さん>
・丁寧に丁寧にコーヒーを淹れてくださる

photo by S.Nozaki

今日は山道を歩きながら、思い切って橋を渡ったのだから、これまでと違う暮らしを作りたいと改めて思った。
お小遣い稼ぎのために果樹園で働き、張り切り過ぎて膝が曲がらなくなったが、会社員時代なら我慢に我慢を重ねて出社していたであろう。が、今は思い切って休暇を取っている。バックフォー(小型車両系建設機械)で仕事をやってみたいので、農林大学校で特別研修を受けた。中学時代にやっていたギターが忘れられず新しいギターを買ってしまった。
自分は不器用なので、会社員時代にはこういうことはどうしても出来なかった。今は違う。此処で暮らす機会を得て、そして実家のある大好きな多治見にも行き来しつつ多様な楽しみ方をしたいと思う。

<買ってしまった!>
・毎日練習!練習!

photo by S.Nozaki

ただ、向こう岸にいた会社員時と橋を渡った今と変わらない楽しみがある。「晩酌」かな。これはどこにいても一緒!

コメント