身体の声に耳を傾けよう

人生雑感
<おかげさまで健康です>
ちょっとお酒の量が多くなっておりますので気を付けたいと思います

 

~体重60キロを割って改めて健康を考える~

久しぶりに多治見に帰って風呂上りに体重計に乗ると60キロを割っていた。高根町に移り住んだ頃、身長170センチの私は体重62~63キロ程度だったと思うが、その時と比べて2~3キロは絞られているだろうとは強く感じていたので「やっぱりな~」と、身体が語り掛ける声の確かさに改めて驚いた。体重減の理由は、会社員になって以来最も大量に汗をかいた夏であったこと。つまり「果樹園の作業」だ。それなりに身体を使うので朝起きて準備の柔軟体操やストレッチをして現場に向かう、作業が終わる頃は汗だく(そして臭い (笑))、毎日作業内容が違うので様々な筋肉を使う等々、徐々に身体が絞られていくのが分かった。

汗だくの後のビールは桃源郷(行ったことないけど)の飲み物だし、作業後の適度な疲労感でよく眠れる、あらゆる部位を使うので何となく身体がほぐれていく感じがある、絞られたおかげで膝の痛みが噓のように消えた、日光をよく浴びたせいか鬱陶しい脂漏性皮膚炎が出なくなった、何よりも忖度だらけのストーリーの会議資料を作ることもなくなりストレスフリーになった、おまけに果樹園からはお金がもらえる。更に、節度ある範囲で自由に休みが取得できる。健康にならないわけがない。自分で健康をコントロールしている感覚さえ出てきた。

<五木さんの考えや経験がよくわかる新刊>
・賛同するところが多く、実践的でもあります

photo by S.Nozaki

若い頃は、医者にかかれば何かと薬を与えられ、問題の症状は一旦治るが、別のところがかなり無理をしていると感じていた。例えば花粉症で辛かった時、薬でアレルギーは抑えられたが首の皮膚がものすごく荒れた。しかし、薬を止めると肌荒れがぴたりと止まった。また、副鼻腔炎の治療として抗生物質を投与されたときは腹の調子が最悪であった(多分腸内の善玉菌がやられたのであろう)。そんな経験を経て今では薬はほとんど飲まない。身体と対話しながら体調を整えてきた。そんな経験をしてきたので、作家の五木寛之さんの健康に関する考え方:「体は治すのではなく治める(おさめる)」に出会った時は大変興味を持って、彼の考えを参考にして自分なりに考えながら工夫をしてきた。

<私の使っている薬 これだけです>
・虫刺されかゆみ止めのウナコーワが必須

photo by S.Nozaki

特に歳をとっていけば、あちこちにガタが来て医者通いも多くなる。血圧が高いだの、胃が弱いだの、何だのと、薬を山盛り処方されるようになるが、それらの薬の組み合わせがベストコンビネーションであるとは誰も保証してくれない。医者の声を鵜吞みにするのではなく、身体の声にも耳を傾けてみることだ。そんなことも五木さんの本に教えられた。医者は「治そう」とするが身体を「治められる」のは自分自身だけということだ。その通りだと思う。

肌が荒れればコンビニ弁当や加工肉を止め、胃腸の調子が悪ければ少し断食をして内臓を休ませたりとあれこれ人の体験も参考にしながら工夫を重ねていると、自分の身体を「治める」感覚が少しずつ備わってきた様に思う。コロナが流行っている時は、例えば食べ物(ニンニクやショウガを多めにとるなど)を工夫して抵抗力を高め、日光によく当たる(ビタミンDの組成)ようにして、(多分、奏功したのであろう)乗り切れた。

定年後には身体を動かす仕事をしたいと思っていたのは、当時の自分には酒ばかり飲んでいて、汗をかくこと、あちこちの関節や筋肉を動かすことが欠けていると身体が教えてくれていたからだ。実際作業に入ってみると、あちこち筋肉痛にはなったが、そこをストレッチするとスーッとするし、全体のバランスが整っていくのが分かる。「身体を使いすぎたな~」と感じれば、仕事のペースを落としたり、休日を取ったりして養生する。無理を重ねないことが大切だとも身体が教えてくれる。あふれる健康情報に埋もれる現代のなかで、シンプルで最も効果的な健康法だと思う。

ただ、身体の調子が良いゆえに飲み過ぎてしまうことが、ちょっと心配だ。(笑)
長男には結婚式で「休肝日をもうけるように」と注意されたし。これから飲酒について自分の身体とじっくり対話してみよう。もっとも、「お前はもっと頭を使え」と自分の身体に叱られるかもしれないな。(笑)

<台所の隅にひっそりと置かれた酒の空き缶・瓶>
・美味しく感じるうちは健康なんだろうな、と自分を納得させる毎日

photo by S.Nozaki

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