人間ドックを終え思うこと

人生雑感
<根小屋神社の畑木 樹齢800年越え>

photo by S.Nozaki

あらゆる所に保護の手が加えられている

 

~67年も生きていればあちこちガタが来ますよね~

定期の人間ドックを受ける前に、ぶらりと近くの根古屋(ねごや)神社の大ケヤキを拝んできた。樹齢800年を超える二本の大ケヤキが対をなし、一方は田木(たぎ)、もう一方は畑木(はたぎ)と呼ばれている。堂々とした巨樹を想像していたが、実際は両方とも途中で幹を伐採され、腐った幹の中はセメントで補強されている。力なく伸びた枝は何本もの支柱に支えられ何とか形を成している。江戸時代に編纂された「甲斐国志」にも記載されている古木であるから地域の人々にとても大切に手入れされてきたのであろう。美しくはない、が、風雪に耐えてきた誇りや風格を感じる姿である。800年生き抜いてきたことにただただ圧倒された。

二本の大ケヤキを見上げて、「自分もいろいろとガタが来ているが、加齢だから仕方ない。多少不格好でも何とかなるさ。」と、理屈にもならない妙な勇気が湧いてきた。私の場合、健康に関しては自分の身体の声に耳を傾けることを最も大切にしている。これまで医者から言われることは当然尊重してきたが、身体の声が医者と違う方向を訴えていたら思い切ってそれに従った。3年前、逆流性食道炎を診断された時、胃酸を抑えるための薬を処方された。飲み続けたが一向に改善しないし、むしろ液体を飲み込めなくなることもあった。薬を一時ストップし、ウィスキーなどのアルコール度数の強いものを一切止めた。そして、思いの他良くなった。食道炎と診断される前、中国駐在時に強めのお酒を飲む度に食道に違和感があったのを思い出しての自分なりの対処だった。また、自分の身体はアレルギーまではいかないものの薬は嫌いみたいだ。

<度数50を超える中国白酒>
・これで乾杯しないとビジネスにならなかった

ネットより

酷い花粉症でもあった。15年程前までは医者で薬を処方してもらっていたが、どうもしっくりしないし肌が荒れる。鼻うがいに切り替え、外出から戻れば顔を良く洗って花粉を落とす。体質を変えるためにヨーグルトは毎日食べる、を続けてきた。シーズンになると部屋には空気清浄機を置いた。今は苦しいことはない。自分であれこれ工夫した方が身体は喜んで応えてくれている様な気がする。

もう一つ例を挙げると、尿酸値。一時期8~9の間をふらふらして痛風一歩手前だったので、黒酢を飲み、強い酒を控え、魚卵やモツも控えた。今は何ともない。

今回の人間ドックでどんな結果が出るか、変な楽しみでもある。流石にガンには工夫では勝てないだろうが、それ以外の病気があれば、またあれこれ悪戦苦闘していくだろう。生きて行くってそう言うことなのかな。今67歳、この年齢まで到達できた男は88%。まあ、何となく納得できる。そして25%が75歳までに亡くなり、50%が亡くなる寿命中位年齢は84歳だそうだ。まあ、その辺までは風雪に耐えた味のある人間として何とか生き延びたいですな~。なお、今回の人間ドック速報値によると、若干気にしていた肝臓の値は全く問題なし。担当医に「もっと酒飲んでも大丈夫ってことですね?」と確認すると、「そう言うことではない!」とピシャリ。この点はお医者さんの言うことに100%同意です。

人間ドック後、久しぶりの東京隅田川沿いを散歩し、昔なじみの立ち飲み屋をはしごした。八ヶ岳南麓で農作業もしながら多治見へ行ったり来たり、そして時折東京にも出て飲み歩く。こんな変化のある生活が健康に一番いいのかな。いずれもお酒は欠かせない。

<修復終えた永代橋>
・このほとりに(ホームレスではない)に4年単身赴任していた

photo by S.Nozaki

<人間ドック後に昔なじみのお店にご挨拶>
・こんな感じでゆるりと飲むのが健康にもいいのかな

photo by S.Nozaki

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