photo by S.Nozaki
☆ご褒美は「無垢」のラーメンとビール
先日、妻と共に姉が訪れてくれた時、以前食レポをLINEで送って大変気に入っていた津金の「無垢」でラーメンを食するのを楽しみにしていた。しかし、その日は何と貸し切り!残念ながら次回二人が来る日まで持ち越しとなってしまった。自分もとても楽しみにしていたので、以降、何となく尻の座りが悪かったため「まあ、一人で食べに行くか」と晩秋の晴れ渡った日、津金まで散歩に出かけた。片道1時間10分の道のりではあるが、ビールを飲みたかったのでブラブラと出かけた。
途中は地元の人しか通らないであろう裏道を使う。何度も通っている道ではあるが、改めて「馬頭観世音像」を見つけた。この辺りに何か像があったなと記憶にはあったものの、良く見てみると観世音様の頭に馬らしき彫があったのでそれと認識できた次第だ。ブラブラとゆっくり歩いているとこんな再発見があるのが大変面白い。これが高根町で見つけた19像(箇所)目になる。一方で、綺麗な棚田であった場所に、「今後此処に太陽光パネルを設置する工事をします」と看板が立てられていたのには、とてもがっかりした発見であった。補助金が無くては成り立たない米作が、これまた補助金だよりの太陽光パネルに置き換えられていく。根っこは同じだから仕方ないのか。
<裏道で見つけた「馬頭観世音」>
・古い農道や辻にあることが多い

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ブツブツ呟きながら歩いていると津金の林檎畑が見えて来た。シーズンも終盤を迎えほとんどの木々は収穫を終えている。私の働く果樹園の林檎と比べ丈が低いながら、赤い実は鈴なり状態だ。まあ、年季が違うのだろう。津金学校の売店で山盛り販売しているこの時期、県外からも多くの方が訪れる。抜ける様な青空・周辺の山々の紅葉・真っ赤に輝く林檎が描く津金キャンバスは南麓の原風景の一つだと思う。苦労して歩いてくるとこんなご褒美がある。時間と体力のある方は此処まで歩くことをお勧めします。
<津金の広大な林檎畑の一部>
・遠くに見えるのは奥秩父の山々

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最終目的地はラーメン「無垢」。土日は時には駐車場があふれる程混むので、木曜日にした今回の「津金散歩、小さな旅」。開店10分前に到着したら、なんと私だけであった。これならゆっくりビールから始められるし、ラーメンはじっくり味わえる。多少長居しても迷惑はかからないだろう。小さい頃、並んでまでモノを食べに行くのはノータリンのすること!と親に躾けられたし、実際並ぶのはとても苦手なので、こんな日は最高であります。1時間歩いて小腹も空いてきた。
ラーメンは3種類:無垢(多分豚骨に醤油・煮干しが加味されているような味付け)・醤油・塩。既に全て制覇済みなので、基本に立ち帰って無垢を注文、もちろんビールも。これが1時間散歩のご褒美かな。ビールを頼んだためでしょう、可愛い店員さんが「今日は歩いてこられたのですか?どちらからですか?」とさりげなく尋ねてくる。オギノのラーメン屋「100年味噌」だと、「お客さん、車ではないですよね」と直球を投げてくるのだが、津金は違うのだ。私が「村山北割だよ」と答えると、「・・・えっ?(噓でしょ)」とキョトンとしている。そうなんですよね、此処は車社会だからね。加えて道中はアップダウンが激しく難所もある。でも、だからこそ、南麓らしいさりげない原風景を見つけることが出来るんですよ。
此処のラーメンは硬派のラーメン好きには合わないかも知れないが、優しい味が好みの方にはぴったりだと思う。二郎の対極にあるお店かな。
<幸せを呼び込むピルスナー>
・ちびちび飲まない!さっと飲み干す!

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<基本の無垢 様々なトッピングOK>
・こってりと見えるがふわふわなスープ 隣は焼き豚丼

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帰路は、軒先に干し柿をつるした古民家を見つけました。ほろ酔いで心が落ち着く素敵な散歩でした。
<綺麗に並べられた干し柿 冬の歳時記>
・この辺りは全部渋柿なのでこうなります

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なお、この歳になるとトイレが心配なので、しっかりとそのスポット(野外ではありません)を確保しております。



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