photo by S.Nozaki
~自然を相手にする時は準備が大切~
2023年2月10日(金)、全国各地でかなりの量の降雪があり、日をまたいでも降り続き交通機関に大きな影響を与えた。夜、東京から小淵沢まで、特急「あずさ」での移動は可能ではあったが、到着してからの車移動がどうなるか分からず、いつもの八ヶ岳南麓通いをどうするか迷っていた。フェイスブックで甲府や小淵沢近辺に住んでいる人からの情報をチェックしたところ「夜の移動は避けた方がよい」とのことだったので、土曜の朝、八ヶ岳へ向かった。
中央線沿線の久しぶりの雪景色は眩しく美しく楽しい電車旅であったが、いざ小淵沢に到着すると駅前さえも15~20センチの積雪に覆われ歩くのに難儀した。駐車場のハスラーは半分雪に埋もれてしまい、手で雪かきをして何とか運転席に座ることができ、雪道運転には多少自信があったので躊躇なくエンジンをかけ、フルタイム4WDの力を駆使しつつ、急ブレーキ・急ハンドル・急発信厳禁を意識しながら小屋に向かったが、周りのドライバーの運転にも十分留意した。
無事小屋手前の坂道までたどり着いたが、その先は全く轍がない、まさしく雪原のまま。30センチは積もっていたであろう。「これは登らないかも・・・」と感じつつ、こういうことも八ヶ岳の楽しみの一つだと思い、一気に突っ込んでみた。登り始めたものの坂の途中でタイヤのグリップが利かなくなりスタックした。床下とフロントに雪がべったりと付いて車体が浮き加減になってしまったのが原因だ。幸い小屋までは数十メートルの距離にあったので、膝まで雪に埋もれながらスコップを取りに向かい、車体周りの雪をどけて何とか小屋までたどり着くことが出来た。もし、スコップがなければまさしく立ち往生であったであろう。
<たどり着くとこんな景色が待っていた>
雪道運転に多少覚えがあっても、轍のないまっさらな雪原のような道を走ることは、そう機会はないであろうし、30センチ近い積雪量はそれなりの準備をしておかなければ走破は難しい。この時は雪のため高速で立ち往生になったりするニュースも流れていた様だ。やはり自然を相手にする時は「準備」が大切だと改めて学習した大雪の八ヶ岳であった。なめてはだめだ。以降、スコップと長靴は常備している。
でも、雪景色は素晴らしかったなぁ。自然は厳しくも美しい。
コメント
ハスラーでもスタックしましたか。記事の日のような大雪は、数年ぶりの記憶です。私は大雪のときは、無理に出かけず、室内でゆっくり映画でも見ています。