諏訪湖一周の旅 長い散歩

小さな旅
<よい汗かきました!諏訪湖徒歩一周!>

photo by S.Nozaki

~素敵な諏訪湖の素顔が発見できる~

7月18日、果樹園の仕事を休んでかねてからやってみたかった「諏訪湖一周の旅 長い散歩」にチャレンジ。とはいっても、たかだか16キロのコース、大人の足なら4時間で回れてしまう。そんな時間の中でもやはり現地をそぞろ歩きしてみる体験は本当に楽しかった。

8:34 上諏訪駅到着。普段電車に乗るのは昼だけなので、当地方の通勤事情には疎かった。ラッシュではないものの平日朝の電車は意外と混んでおりちょっとびっくり。マスク装着率が8割を超えているのには更にびっくり。今後、皆さんどうすんでしょうね。額に汗してマスクをしている部活帰りの高校生を見ると気の毒になる。

<こじんまりとした上諏訪駅>
・初めて下車しました。構内には有名な足湯がありますよ

photo by S.Nozaki

 

上諏訪駅から徒歩10分程で湖畔へ。諏訪湖北側は有名な観光地であり、定番の温泉旅館や遊覧船、飲食店街・お土産物屋・リゾートマンション等々で賑やか。ただし、湖畔は水草が大量繁茂し悪臭を放ち、やや興ざめ。

<湖畔の遊覧船「すわん」>
・皆暑くて室内に避難か。散歩している人はごくわずか。暑い!

photo by S.Nozaki

 

湖畔を西へ歩いていると、「下駄スケート発祥の地」の記念碑を発見。そう言えば、冬の諏訪湖はスケートが盛んな時期もあったことを思い出す。今はどうなのかな?ちなみに下駄スケートは1900年初頭、地元の職人さんが作り出した作品だそうです。モノづくり、大切!

<着物を着てスケート 当時らしい>
・諏訪湖は日本最大のスケート場だな

photo by S.Nozaki

 

諏訪と言えば「諏訪大社」が秋宮・春宮で有名。湖畔から離れて寄り道してみることにした。とてもいい雰囲気の綺麗な参道を上がっていくと、どっしりとした鳥居が見えて涼しげな木陰が出来ている。早速、お参りしようと思ったが、鳥居の横に「参拝の方はマスク着用のこと」と立て看板が。マスクの持ち合わせがなかったので、神様には逆らわずお参りを断念したがいつまでこんなことをやっているんでしょうか。こんな広々とした開疎な場所で。

<諏訪大社 秋宮 きれいに掃除されている>
・でもいつまでマスクを強いるのかしら

photo by S.Nozaki

 

諏訪湖の西側に入ると雰囲気が変わる。観光地から一変。きれいに整備されかけている新興住宅地、介護施設、市民公園、公共施設等々、これまで見たことのない観光地離れした顔が広がる。行政が諏訪市から岡谷市に変わるのでその影響もあるのだろう。広々としておりとても気持ちが良い。暑い中でも散歩している人や子供連れが増えている。この「憩い」感がある湖畔は、今回とても気に入った地域だ。皆さんにもお勧めします。

<下諏訪港 いい雰囲気>
・ぶらりと寅さんが現れそうな光景です

photo by S.Nozaki

<湖畔から八ヶ岳も臨める 新たに発見した光景>
・湖畔を渡る風が汗を乾かして気持ちいい

photo by S.Nozaki

<公共施設の足湯で一服>
・暑い中でも温かい湯に浸かると気持ちよく、疲れが取れる

photo by S.Nozaki

 

今回お目当ての「釜口水門」に到着。ここから放出される諏訪湖の水は、その後暴れ天竜川の流れとなって太平洋にそそぐ。水門の近くには与謝野晶子の歌碑が立っている。
「諏訪の湖 天龍となる釜口の水しずかなり 絹のごとく」
あまり静かじゃなかったけど、とてもきれいな流れにつながっていることをしずかなりと詠んだのでしょうか。
天竜川は、花火大会、学生村、天龍下り、リンゴ狩り、北岳からの帰路など貴重な青春時代の思い出と結びついている。今もあの日々がくっきり思い出せる。やはり思い出は財産だな。今回の諏訪湖一周もちょっとした心の財産にはなりそうだ。

<釜口水門 ここから天竜川が始まる>
・奥多摩湖や相模湖と違って川までの落差がごくわずかだ

photo by S.Nozaki

<釜口水門から直ぐの天竜川上流>
・高架は中央高速です

photo by S.Nozaki

<水門近くの鰻屋「あら川」さん>
・ウナギの肝 大盛りにしてくれました!
もちろん蒲焼きも食べました。甘めのたれが身体にしみます

photo by S.Nozaki

 

鰻で英気を養ったあとは一気に諏訪湖一周後半戦へ。南側は昔からの住宅街、ワカサギ釣りの船宿、農家だったのでしょう、ごく平凡な街並みでした。でも、その平凡さが地域の特徴を醸しますね。雰囲気は何となく多治見に似てました。

もう直ぐ一周到達、上諏訪駅にたどり着く前に面白い建物を発見しました。「片倉館」100人風呂だそうです。社交場として地元の名士が作り上げたそうですが、どこかで見たような・・・。そうです!阿部寛さんの映画「テルマエロマエ」のロケ地だったそうです。なるほど!

<片倉館 100人風呂は今も盛況 食事もとれます>
・絵になるよな~、諏訪湖半は

photo by S.Nozaki

 

半日程度の諏訪湖一周でしたが、歩けば発見がある、を改めて実感しました。
最後の発見は、上諏訪駅近くには一杯飲み屋が沢山。吉田類さん訪問の優良店(?)を看板に掲げるお店もありました。流石に昼は締まっているので次回は泊まりで散策したい諏訪湖でした。

ちなみに、諏訪湖一周16キロはおにぎり僅か4個分だそうです。皆さん、人間歩かないと駄目ですよ。

コメント