photo by S.Nozaki
☆これから何度も訪れそうな予感がする
1年半ぶりに一人で福井を訪ねた。俵万智さんの青春の跡を追い、当地在住の義両親(長男のパートナーのご両親)と「秋吉」で焼き鳥をたらふく堪能した。その様子はYouTubeに先週アップしたばかりだ。福井に限らず現地に足を運んでみると新鮮な発見があり、思わぬことに遭遇するのがとても楽しい。今回は福井県立図書館がその一つだった。
教育県で知られている福井は学力テストもさることながら、図書館の利用率は常に全国トップクラスだ。俵万智さんについての調べ物をしたかったこと、義母さんからのお薦めもあったこともあり、県立図書館を訪れてみた。なお、義両親は中学・高校の校長先生を務められており、長男の結婚に先立ち初めて福井でご挨拶をした時は職員室に入っていく様で大変緊張したが、お二人とも気さくでお酒がかなり行ける口なので和やかで素敵な会食となった。そんなことで今回は三人で焼き鳥の名店「秋吉」にて一献。大満足でありました。福井は教育だけではない(笑)。
<福井のソウルフード 秋吉>
・美味しく雰囲気が良くいつも満席

photo by S.Nozaki
県立図書館は福井駅から無料バスで15分、田んぼのど真ん中にある。20年前は駅前にあったそうだが、キャパがだんだん足りなくなり移転したとのこと。車の無い学生さんにはちょっと不便かなと思うが、巡回無料バスの他、京福バスも運行しているので利用頻度は高いのだろう。なにしろ、一人当たりの利用回数は、別格の東京を除けば全国1位、千人当たり利用登録者数もトップだ。
開館時間前に到着すると、女子高校生が一人入り口でじ~っと待っていた。学校は行かないのかなぁと心配になりつつも、こうした飛び上がり分子が一人二人いても良いじゃないかと、少し頼もしく感じた次第だ。学校では分からない、よっぽど何か大切なことを調べたかったのだろう。その好奇心大切にしてね。学生にとって図書館はそんな存在であっても良い。俵万智さんだって学校サボって図書館に行っていたかも知れない。そんなことはないか。
豊富な蔵書は素晴らしかったし、中にあるふるさと文学館のアーカイブはサプライズだった。福井にゆかりを持った20名の有名作家の動画が見ることが出来る。縁が大変深い水上勉氏はもちろんのこと、あれ?と思う開高健氏もいる。この人は何処にでも顔出すなぁ~。もちろん俵万智さんの動画もある。彼女のトークショーでは、学生時代はアナウンス研究会に所属し、高田馬場駅で電車の到発着のアナウンス・神宮球場のウグイス嬢をしていたことが語られ、そのアナウンス実演?までしていたのがほほえましかった。なお、アルバイトでは選挙の白手袋嬢が一番お金が良かったそうだ。いろいろやっていたんですね。そんな好奇心があるからこそ心に残った場面を切り取ることが出来て、あの「この味がいいねと君が言ったから・・・」に繋がったのかな。彼女のちょっと面白いおちゃめな側面を垣間見ました。ここは丸一日居ても飽きない。
<図書館にあった俵万智さんのパンフレット>
・福井では5年間を過ごし早稲田大学文学部へ進学されました
年歳取ってから昔話をすると嫌われますがお許しを。私が学生の頃は駅前に本屋さんが何件かあって、そこで何となくパラパラ立ち読みをしたり題名に魅かれたりして素晴らしい本に出合ったことも数知れない。漫画だってそうだ。でも、最近は本屋さんがドンドン閉まっているからそんな場所も少なくなってきた。神田の本屋街をぶらつく様な楽しみがどこの街にもあれば良いと思うけど、今後は図書館がそんな場所になると良いなぁ。高根の図書館には俵万智さんの蔵書は4作しかないけど、一方では地元出身の浅川兄弟(朝鮮の陶磁の研究等)の資料が豊富で記念館が併設されいろんな学びが出来るし、大泉町には当地に別荘を構えていた金田一春彦氏の資料や寄贈図書が沢山ある。地元図書館って隠れた本屋街だ。
なお、今回の福井訪問をFBに上げたら、福井在住の40年来の知り合いから「声かけてくれればよかったのに。次回是非!」とメールを頂戴しました。また福井訪れる楽しみが増えました!有難うございます!
<知人からメッセージを頂くきっかけとなったFB>
・1980年代半ばは毎月仕事で福井に通っていたんです

from my FB
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